住宅の種類

シンガポールに住む人の多くは「HDB」や「コンドミニアム」と呼ばれる住宅で暮らしています。HDBとはシンガポールの国民を対象とした公営集合住宅のこと。物価が高いと言われるシンガポールですが、国民の持ち家率に関してはおよそ9割で、購入されている物件の殆どがHDBです。HDBを購入する場合の相場は2000万円から3000万円とされています。
コンドミニアムと比べて豪華な設備は備わっていないものの、立地は良好。スーパーマーケットなど日々の生活に便利な環境が整っています。
一方、外国人および地元の富裕層向けに作られた高層マンションがコンドミニアムです。「コンド」という略称で呼ばれ、プールやテニスコートなどの設備が備わり、24時間体制のセキュリティーが入口に付いています。家賃は24万~80万円/月ほどの物件まで、立地条件および広さによって違います。
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治安

住むエリアを選択する時に治安を心配する人もいるでしょう。しかし、基本的にシンガポールは非常に小さな国。全体として見ても、東京23区と同程度の広さしかありません。治安に関しては一般的にどのエリアも比較的安定しています。

交通手段

次に、どの住宅エリアが良いか選ぶ際に押さえておきたいポイントは交通手段です。例えば車を持っている人なら、市街地から多少離れているサウス・ベイエリアやウェストエリアなどもおすすめです。
特にウェストエリアは日系企業が数多く進出している地域で、東部のクレメンティには日本人学校もあり、通学にも便利。公園が多く、家賃もそれほど高騰していない郊外エリアです。中心部よりは賃料や物件の価格が安いので、日本人駐在員の家族に人気が高くなっています。
車を持っていない場合には、地下鉄が通ってるかどうか、最寄り駅まで近いかどうかもポイントです。仮に交通手段としてバスを使う場合は、乗り継ぎが必要かどうか確認しましょう。また、子供がいるファミリーの場合は学校まで近いかどうか、距離があるならスクールバスを利用できる場所から近いかどうかもポイント。
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日系スーパー・日本人コミュニティの有無

さらに、日系食材を扱うスーパーが近くにあった方がよいか、日本人が多いエリアに住みたいかどうか、も選ぶ際のポイントになります。
日本人が多くて日系の店舗が近くにある環境が良いなら、セントラルエリアがおすすめです。オーチャードやリバーバレー、レッドヒルやチョンバルなど、シンガポールの中心部に近いのが特徴です。オーチャード付近は日系のスーパーやデパートが近いため、沢山の日本人が住んでいます。日本人向けの塾や病院、和食レストランなど、日本人に便利なサービスが一番多いので、英語が苦手な方でも安心。このエリアは家賃が高めな傾向がありますが、レッドヒルのような再開発エリアならリーズナブルな住宅も見つかります。
セントラルエリアと同様に、日本人向けの学校が多いのがサウスエリア(クイーンズタウン)です。ウェストエリアにもアクセスが良く、通勤通学の両方に人気があるエリアです。国内最大規模を誇るショッピングセンターに加えて、新たな住宅地として注目されているスポットもあります。利便性が充実している点から、特にファミリー層に支持されています。
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まとめ

シンガポールは日本人にとって住みやすい国ではありますが、移住したばかりでは慣れないことも多いですから、自分の生活に合ったエリアに住居を構えることが重要です。
ただ、シンガポールでは単身者用の物件は少なく、殆どがファミリー向け物件です。しかも、日本で一般的に見られるようなワンルームマンションは珍しい上に、見つかったとしてもベッド一つを置ける広さの部屋で家賃が20万円前後と高額ですので注意しましょう。
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