海外赴任は英語ができる人だけが任せられると思われがちですが、実際は英語力がない人であっても急な海外赴任を命じられるケースも珍しくありません。そんな「英語に自信がないのに海外赴任が決まってしまった」という方にもオススメの英会話スクールやオンライン英会話、英語の参考書をご紹介していきます。
急に海外赴任が決まった!赴任前の英会話スクール選び方のポイント
・ビジネス英会話コースの内容が充実しているか
社会人向けの英会話スクールには、たいていビジネス英会話コースが用意されていますが、そのカリキュラムはスクールにより様々です。
効果的な英語学習にはインプット(単語の暗記、文法ルールのおさらいなど)・アウトプット(実際に英語を話す、書く練習)を繰り返すことが重要とされているので、授業の中でどれだけインプット・アウトプットができるかが、英会話スクールを選ぶポイントの一つになります。
また、赴任先で実際に必要な英語を学べるかという点もチェックしましょう。例えば、電話の応対の仕方、ビジネスメールの書き方、プレゼンテーションの作法など、赴任先ですぐ使える実践的な英語を中心に学べるスクールもあります。一方、英語力アップのために基礎英語からおさらいする場合もあります。時間がなく、とにかく自分が必要な表現だけ学びたい方は、コースに通う期間や授業の内容がオーダーメードできる英会話スクールを選びましょう。
・海外赴任までどれくらいの期間か
海外赴任を命じられた場合、海外赴任までの準備期間の長さが重要になってきます。
3ヶ月から半年後に海外赴任が確定した場合は、短期集中型(2〜3ヶ月)コースのある英会話教室を選びましょう。コーチング制度のあるスクールでは個別の学習プログラムを作成してくれて、授業だけでなく毎日の自宅学習までサポートしてくれるところもあり、短期間で集中して学習したい方にもおすすめです。
また、海外赴任まで1ヶ月を切っているような場合でも、スクールに通う時間・期間を柔軟に設定できるところもあります。
商社や海外事業部など、海外赴任はまだ確定してなくても英語でやりとりをする可能性があるなら、長期型(半年〜1年)コースのある英会話スクールでじっくり準備をするケースが多いようです。赴任が決定してからでは仕事の引き継ぎや新生活の準備で忙しくなるため、英語を学ぶなら早めに準備することが理想的です。
・無料体験ができるか
社会人向け英会話スクールには様々な企業が参入してきており、Webサイトで調べただけでは比較が難しく、決め手に欠ける場合があるかもしれません。
多くのスクールでは無料体験や無料カウンセリングなどが開催されているので、ぜひそちらを活用してみましょう。仕事をしながら短期間で英語力をアップするには、本人の努力以外にもプロの的確なアドバイスやサポートが必要になります。英語を教える先生はもちろん、スタッフやコーチングを行うコンサルタントの雰囲気を見て自分と相性が合うか見極めができる機会でもあります。また、短期集中型をうたう英会話スクールでは、コース料金を一度に支払うため、比較的料金が高額になることがほとんどなので、内容・カリキュラムを見たうえで納得できるものなのか実際に体験して確かめると良いでしょう。
・給付金制度があるか
短期間で集中して通う英会話スクールの多くは決して安くないこともあり、入会に躊躇してしまうこともあるかもしれません。しかし、スクールによっては「一般教育訓練給付制度」という制度を使えるところがあり、この制度を使うと実際に本人が支払った教育訓練諸経費のうち20%(最大10万円)がハローワークから支給されます。
ただし以下のような条件があります。
- 初めて制度を利用する場合:雇用保険加入期間が通算1年以上の方。
- 2回目以降:雇用保険加入期間が(「支給決定日」の翌日から)通算3年以上の方。
これらの条件に当てはまり、希望のスクールが給付金制度対応しているのであれば、ぜひこの制度を活用してみましょう。
おすすめの英会話スクール6選
<Jerry KimbrellによるPixabayからの画像>
・スパルタ英会話
スパルタ英会話は3ヶ月限定の集中型プログラムで劇的に英語力を上げる新しい形の英会話スクールです。3ヶ月で結果を出すために週8回の英会話レッスン、月2回のコンサルティング、チャットによる毎日の学習サポートが用意されています。インストラクターが個人の英語力や弱点を見極め、最適な学習プランを作成してくれます。また、スパルタ英会話では受講期間中はグループレッスンが受け放題。赴任まで時間がなく3ヶ月で集中的に学びたい人には嬉しいシステムです。
・RIZAP ENGLISH
ライザップイングリッシュでは英語習得理論に基づいたオーダーメードのカリキュラムを作成してくれます。また、専属トレーナーによる毎日の徹底した学習管理ができる点が特徴です。トレーナーは英語学習だけでなくメンタル面もサポートしてくれて、仕事と学習の両立などで困っている時には学習時間の作り方などもサポートしてくれる心強い存在です。
英会話スキルアップコースは実践的なビジネスシーンでの会話が学べるコース。英会話レベル別に3つのクラスに分かれているので自分の合ったレベルで学習できます。コース期間は2〜3ヶ月のものが中心なので、赴任までのあまり時間がない方にもオススメです。
・ English company
English companyは英会話の授業はもちろん、コーチングにも力を入れた「英語のパーソナルジム」。専属のトレーナーが生徒につき、英語学習の問題解決のために科学的根拠がある正しい勉強方法を指導してくれます。自ら第二言語を習得した学習者が、トレーナーとして効率的に時短で英語力が伸ばせるプログラムを組んでくれるのが特徴です。
マンツーマントレーニングやレベル別のグループレッスンがあり、コース期間は2ヶ月間のものが中心です。中でも、上級コースはビジネスシーンで実際に使える英語をアウトプットするレッスンが中心なので海外赴任前の英語学習にオススメです。
・プログリット
プログリットは英語学習のコンサルティングに特化したスクール。最短2ヶ月間で英語力をアップさせるために、「心理学」や「応用言語学」などを取り入れた科学的な手法を提案してくれます。個人の目標に合わせたプランが作成できるので、「こういう状態になっていたい」という将来の姿が明確にイメージでき、モチベーションアップにも繋がります。
ビジネス英会話コースでは2ヶ月・3ヶ月コースが用意されており、赴任前に集中して学べます。
・ベルリッツ
大手英会話スクールとして有名なベルリッツ。世界70ヶ国で展開しており、英語力アップが必要な社会人にはおなじみのスクールです。
ビジネス英会話コースに4つのレベルがあります。毎回のレッスンも自分の目標や仕事内容に応じて柔軟にカスタマイズが可能で、より実践で利用できる英語を学べることができます。
また、受講期間が1週間から2ヶ月程度のビジネス短期プランがあり、赴任までほとんど期間がない方にも受講が可能です。
・トライズ
トライズでは、英語習得時間の公的統計データで効果があるとされる1年で1000時間の学習量を目指します。ネイティブによる英会話レッスンとコーチング、バランスよく両方取り組んでいるのが特徴です。
また、学んだ知識が着実に身につくよう、1日3時間/月80時間の時間の学習プランを専属コンサルタントが作成してくれます。レッスンでは週3回のグループレッスン・Skypeによるマンツーマンレッスンが選んで受講でき十分なアウトプットのトレーニングも同時にできます。
コース期間が1年間と長く設定されているので赴任まで時間がない方には不向きかもしれませんが、海外駐在員を目指す方や、今は日本で働いていても仕事で英語が必要になった方などにオススメです。
おすすめのオンライン英会話スクール3選
・Bizmates(ビズメイツ)
ビジネス英会話に特化したオンライン英会話のビズメイツ。ビジネス英会話に特化しているだけあって、厳しい採用プロセスを通ったビジネス経験者のみを採用しています。中にはMBA取得者や博士号を取っている講師も在籍しているそうです。また、オリジナル教材もレベルが高く、5レベル500テーマも用意されています。オンラインでの授業以外にビデオ教材で予習・復習もできるので通勤の隙間時間にも英語学習ができます。料金は他のオンライン英会話比べてやや高いですが、ビジネス英会話が本格的に学べるということを考慮すると破格であると言えるでしょう。
・BBTオンライン英会話
BBTオンライン英会話はビジネススクール発のオンライン英会話教室。コースは「ビジネスコース」「マネジメントコース」「英文Eメール講座」の3つが用意されています。いずれもビジネスで結果を出すことを目的にしているので、どれも実践的な内容ばかりです。200以上のビジネスシーンからロールプレイを通じて適切なフレーズやニュアンスを選ぶスキルが身につきます。講師陣もMBA保持者やグローバル企業経験者などのビジネス経験者のみを採用しているので、質が高いことが評判となっています。
・EFイングリッシュライブ
EFイングリッシュライブはネイティブ講師オンリーのオンライン英会話。TEFLやTKTといった英語教育者のための資格をとっている講師もおり、非常に質が高いのが特徴です。レベル設定も16段階も用意され、自分のレベルに合った教材を利用でき、ライティングの添削や発音サポートも受けられます。ネイティブスピーカーの講師によるビジネスオンライン英会話を探している方にはこちらがオススメです。
https://englishlive.ef.com/ja-jp/
おすすめの英語参考書8選
<Erika VargaによるPixabayからの画像>
・日常会話が不安な方
ボキャブラリーや文法のインプットが足りず、口から英語が出てこない…という方は、いきなりスクールに通い始めるより自己学習から始めるのも手です。
なぜなら、先ほど紹介してきたようなスクールであっても、インプットのための自己学習が必要とされるケースがほとんどだからです。
ここに挙げる書籍は、日常英会話も不安で、赴任まで時間もない方にオススメの3冊になります。中高の文法をおさらいし、日常で使うフレーズを暗記していきましょう。フレーズが頭に入ってきたら日本語から英語を瞬間的に変換する練習がオススメです。まずは文字で日本語文を見てから英文を作成し、それに慣れてきたら次に音声で日本語を聞いてから英文を脳内で瞬時に作成するという流れで進めていきます。
中学・高校6年分の英語が10日間で身につく本 (Asuka business & language book)
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK) 単行本(ソフトカバー)
・ビジネス英会話のフレーズを覚えたい方
これらの参考書には電話、会議、面接、メールなど、ビジネスで実際によくあるシーンで使うフレーズが厳選されて掲載されています。よく使われる質問文と、それに対しての応答をセットで繰り返し覚えていきましょう。汎用的なフレーズばかりが載っているので、まずはこれを覚えておけば必ず実際のビジネスシーンで役に立つでしょう。
英会話ペラペラビジネス100 - ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術 [CD2枚付]
・より実践で使う英語を知りたい方
最後に挙げるのは、より実践的な英語を学びたい方にオススメの3冊です。Eメールの書き方・契約書の読み方など、赴任先では必要になる方も多いと思います。事前に日本で参考書として読み込むのもいいですし、赴任先に持っていく本としてもオススメです。
ビジネスで1番よく使う英語Eメール (BIZ No.1シリーズ)
CD付 即戦力がつくビジネス英会話 改訂増補版: 基本から応用まで
はじめてでも読みこなせる英文契約書 (Asuka culture)
まとめ
日本では社会人向けの英会話スクール・オンライン英会話がとても充実しています。各サービスの特徴を押さえた上で無料体験を試したり、書店の英会話コーナーをのぞけば、自分の目的や状況にあったスクールが見つかるはず。
また、スクールでは同じような境遇で頑張って英語を学んでいる生徒が多くいるので、自分の英語へのモチベーションアップも期待できます。
数多くの英会話スクールやオンライン英会話では、無料体験レッスンを開催しています。気になるスクールがあれば是非参加してみてくださいね。